種子の中には1年以上の休眠期間を持つものがあります。では、その植物にとって休眠期間を持つことは進化の過程で生き残るほどに環境に適したものだったのでしょうか。そこで、各年の気候が、ある植物にとって適した年と適していなかった年に分類できるとしましょう。パラメーターとして、良い年が来る割合pと良い年が来た場合と良くない年が来た場合のそれぞれの種子の増加率YgとYb、すなわち、その1年で1つの種子が何個に増えるかという期待値を設定します。このように設定された環境のもとで、どれくらいの長さの休眠期間を持つ植物が集団の中で有利になっていくのかをシミュレートします。実際には休眠期間は同じ遺伝子を持っていてもばらつくものであるため、存在する種子のうち発芽する種子の割合Sを休眠期間の代わりに用います。グラフは横軸に発芽率、縦軸にその発芽率を持つ個体の集団中に占める割合を示します。発芽率は0.01刻みでプロットされます。